akasaka_34の日記

ネトウヨと呼ばれた男の日記。しかし頻度から言えば週報ぐらい。

Possibility and impossibility of literature with first person point of view

増田に書かれた
とある「馬鹿な男の自分語り」を見て
「本物の馬鹿はこんな文章書かねえよ。
増田には本物が沢山居るからよく読んで勉強しろ」
とコメントしたい気分になった。

しかし止めた。

無理なのだ。読める文章にした時点で
本物の馬鹿じゃないことは透けて見えてしまう。
無駄に長くすれば「なるほど馬鹿だ」と思わせられるが
最後まで読ませることができなくなる。

昔、メカ音痴の文筆家が自動車教習所に通うエッセイを読んだ。
最後に
「文中のワイパーは全てウインカーに直しました」
という編注があって
実によいオチになっていたが
一人称から逸脱しなければ不可能な表現である。

補足:
「アルジャーノンに花束を」の冒頭部は
馬鹿が書いたことになっていて
スペルミスなどもあるが
何を言ってるのか分からないということはない。
よく考えてみれば
「フィクションだよなあ」
としか言いようがない。