たぶん、日本のジャーナリストで2010年にsengoku38氏以上の仕事をした人は居ないし
2011年にマイケル・ウッドフォード氏以上の仕事をした人も居ないと思う。
日本のジャーナリストが特別ヘボいという気もするけど
でも、これは世界的な必然的傾向という部分もあると思う。
たとえばある新聞がスクープを報道したとして、それは翌朝には他の新聞にも載る。
文章は著作権で保護されるけど、事実は誰の占有物でもないから止められない。
昔からずっとそうだったのだけど
ただ、インターネット上では後追い記事を作るのに一日もかからない。
だからスクープのための地道な調査をやっても、美味しい所を独占できない。
ジャーナリストとアナリストの境界線は少し曖昧だけど
今ジャーナリストがやってる仕事はプロとしては成立しなくなって
将来それをやってくれるのは内部告発者だけになるのかもしれない。
その意味ではWikileaksは正しい方向性だったのかもしれないけど
これまでの内容を見る限り期待はずれだったね。
なんというか「○○は××は無能だと思っている」みたいな
無礼ではあるが意外ではない話ばっかりだった。
でもやっきになって潰そうとする人達が居たことは
逆にその可能性を証明したという見方もできる。
ところで、ある文章を引用せずに同じ意味の文章を作ることはできるけど
写真・映像に対してはそれができない。
（写真を絵やらCGやらで作り直したら報道写真としての意義がなくなっちゃう）
ニュースサイトを有料化して成功するかどうかの鍵は、そのへんにある気がする。
