日本銀行法には
「日本銀行の自主性の尊重及び透明性の確保」
とあるんだけど
これがどうも僕にはよく分からない。
素直に制度を眺める限りでは日銀はそれほど独立してないんだよね。
総裁人事は国会同意人事ということだし
そもそも国会は日銀法を変更できるんだから。
ただその一方で日銀はしばしば日銀のやるべき事が何かを自ら語るんだよね。
つまり
「法律でやるなと決まればやらないし
やってもいいと決まればやるかもしれないし
やれと決まればやる」
というのではなく、遠回しにではあるけど
「日銀法を勝手に変えるな」
と主張しているようにも見える。
それに結論の是非を論じる資格が他者に無いなら
意思決定の内容及び過程を明らかにしてもらったところで
どないせえちゅうねんと思う。
そもそも自主性が明確に定義されれば
自動的に自主性の限界も明確に定義されるはずなんだよね。
漠然と自主性の尊重って言えばそれはどうにも不透明だ。
補足:
たとえばイングランド銀行には法的にインタゲがあって
1ポイント以上はずれたら釈明しなきゃいけないってのは比較的明確だ。
でも日本同様よく分からん国も多い気がする。