akasaka_34の日記

ネトウヨと呼ばれた男の日記。しかし頻度から言えば週報ぐらい。

ギャグとしての24

ゲームは一本道でも構わんだろって話
ゲームの自由度 - ヴィアシュビニッヒ!?
を書いたけど
一本道である事と一本道だと思われる事は微妙に違うとも思う。

24シーズン1の話をしよう。
若干ネタバレを含むけど、もうずいぶん昔の作品だから構わないだろう。

僕はかつて英語のヒアリングスキルがとても低くて
(まあ今も高くはないのだが)
勉強になるかもと思ってDVDボックスを買った。
レンタルじゃなく買ったのはもちろん繰り返し見るためだけど
3回以上見ると、あれはギャグだ。
とにかくあのジャック・バウアーという男は、人を見る目が無い。
あいつが信用した相手は家族以外は全員裏切る。
怪しいとにらんだ相手は全員無実か小物だ。

僕は決して24が駄目だと言いたいわけじゃない。
むしろ逆だ。
普通に1回見る限りは誰もジャック・バウアーがアホだとは気がつかない。
フィクションは斯くあるべし!と思う。
どんでん返しの繰り返しをやれば当然つじつま合わせは難しくなってくる。
しかしどうせ作り話なんだ。つじつまなんて合わなきゃ合わないでいい。
問題は読み手がどう思うかだ。

補足:
また24はシーズン1を見た限りでは非常に男に都合の好い話だとも言える。
アメリカのフィクションは全般的にそういう傾向があるような気がするけど
24は特にそうだ。
ラストなんか、悲劇として表現されてるけど
体の好い厄介払いともみなせる。

補足2:
(これは最初本文に含めてたんだけど、まとまりを悪くするので移動)
上手い手品師と下手な手品師の違いを言葉で説明するのは難しい。
フィクションもまた手品だ。
フィクションの面白さやつまらなさを語るのは難しいし
語られた面白さやつまらなさが的を得ているかどうかを判断するのも難しい。
完全にネタバレしてもいいなら
僕は24がどれだけつまらないか説明できるし
24を見てない人がそれを読めばきっと
「ああ24ってつまらないんだ」
と思うだろう。
でもそれはミスリーディングなんだよ。