akasaka_34の日記

ネトウヨと呼ばれた男の日記。しかし頻度から言えば週報ぐらい。

多義性の組み合わせ爆発、あるいは時蝿は如何にして矢を好まないようになったか

知らない単語を1つ含む英文を読むのと較べて
2つ3つ含む場合の難しさは2倍3倍では済まされない。

例えば
「Time flies like an arrow」
の「time」を知らないとして
辞書をひくと、辞書にもよるけど20種類以上の意味がある。
でも上から順に
「『時代』だとすれば・・・『期間』だとすれば・・・(後略)」
ってあてはめていって
意味が通るのを探せばいいだけだ。

でももし「fly」も知らなければ
同音異義語まで含めれば、これも20種類以上意味があるから
「timeが『時代』でfliesが『飛ぶ』だとすれば・・・
timeが『時代』でfliesが『逃げる』だとすれば・・・(中略)
timeが『期間』でfliesが『飛ぶ』だとすれば・・・
timeが『期間』でfliesが『逃げる』だとすれば・・・(後略)」
って400種類以上の組み合わせがあることになる。
いわば表の中から正しい答えを探す「平面上の探索」をすることになる。

もしも「like」も知らないなら
それは「3次元空間の探索」になって、組み合わせは8000通り以上だ。

逆に、それぞれの単語をあらかじめ知っている場合、それほど難しくは感じないはず。
たぶん人間の記憶はアルファベット順に並んでいるわけじゃないからだと思う。
「矢」と「飛ぶ」はお互いに連想されるから
「arrow」って出てくれば「flyは『飛ぶ』」ってイメージが湧く。
辞書と文法書に素直に従えば「時蝿は矢を好む」という訳も可能だし
実際に自動翻訳でこういう誤訳があったらしいけど
人間の脳は、そういう訳を思いつかない。

僕は、知ってる英単語が10000万語に届く頃、急に小説とかを読むのが楽になった気がする。
そのあたりで多義性の組み合わせ爆発がだいたい収束するってことじゃないかなと思ってる。

英語を学ぶ人は自分のボキャブラリをたまにチェックしてみるといいと思う。
1000語や2000語でもううんざりしているなら、とっとと諦めた方がいいし
5000語ぐらいの人は
「これだけ勉強してきたのに小説とか読むと理解できない」
とか悲観してるかもしれないけど
5合目は過ぎているのだから、諦めるのは勿体ない気がする。
たぶん、もうちょいで急に楽になる。

補足:
たとえ知らない単語であっても、それが多義的でなければ問題ないんだけどね。